ユウ、ヒロ、ナツの戯言

男3人による戯言、雑記、日誌を散文的に

8月は夢花火 私の心は夏模様

いつからだろうか?

私の人生が大きく傾き始めたのは。

 

母が死んだとき、

両親から多額の借金を引き継いだとき、

妻と離婚をしたとき、

体調とメンタルを崩し会社を辞めたとき、

FXで一晩で200万円失ったとき、

知人に裏切られ、100万円の請求がきたとき、

いつからだろうか?

 

多くの友人の助け。

それは精神的な意味でも金銭的な意味でも。

文句のひとつも言わずに金を貸してくれた友。

俺はひとり部屋で泣いた。泣いた。泣いた。

絶望の淵で、友が俺を救い上げてくれる…。

涙で視界が霞む、赤く貼れた目で未来を睨む。

俺は再び立ち上がる。

 

4畳しかない激安シェアハウス。

毎日のように住民同士が問題を起こす。

壁が薄すぎて、隣の声は筒抜けで、

夜中の誰かの奇声で目を覚ます日々。

 

週末は、ラブホテルでアルバイト。

薄汚れた部屋を掃除し、タオルを洗い、

使用済みコンドームの捨てられたごみ箱を掃除する。

SEXを終えたカップルに食事をサーブする。

底辺を見るような目で俺を見つめてくれるな。

一睡もしないまま始まる月曜日。

その日に限って本職が忙しく、

睡眠がとれないままオフィスで迎える午前3時。

涙も出ない辛い日々よ。

 

 

社長に誘われ、元いた会社に戻る。

一縷の望みに賭け、リベンジを誓う。

しかし内示で伝えられたのは北海道。

孤独な生活が始まった。

会社の景気は悪く、そしてコロナが止めを刺した。

賞与は全カット、月給は半分になった。

どんどん退職していく仲間達。

ほぼクビ同然で会社を去る仲間達。

 

月給が半分になっても借金の催促は止まらない。

父から受け継いだローンの返済、

滞納した住民税、保険料、年金、

友人からの借金の返済、

方々に謝罪の電話をして、何とか食つなぐ日々。

 

でも磨き上げたクリエイターとしてのスキル。

必死に積み上げてきたマネージメントスキル。

この会社をもっと強い組織にする。

スキルと信念だけが俺の価値だ。

 

友人からの借金がなければ、

とうに投げ出したかもしれない。

信用銀行も、区役所も税理課も知ったことかと。

俺を助けてくれた友人だけは裏切れない。

 

今の職場の仲間がいなかったらとうに

投げ出していたかもしれない。

俺を拾ってくれた仲間だけは裏切れない。

 

返済計画を作る。40歳の誕生日。

5年で完済。それが現実的最短の道のり。

1年で約100万円を返済した。

残りあと4年と一か月。

 

孤独であることが救いでもある。

お金がない貧しさを誰に悟られることもないから。

お金がない貧しさでこれ以上だれかに

迷惑を掛けなくて済むから。

 

ひとりで生きていけることの幸福よ。

 

あぁ、8月7日の日楽しかったな~。

何をするわけでもなく、どこへ行くわけでもなく。

ただ3人で集まって、会話することの尊さよ。

俺のリミッター解除した全力投球に、

フルスイングで応えてくれるヒロとナツよ。

こんなに笑ったのは久々だ。

こんなに笑えたのは久々だ。

 

8月は夢花火 私の心は夏模様

 

友人がいるよ。

仲間がいるよ。

俺を必要としてくれる職場があるよ。

 

足は諤々と震え、へっぴり腰。

でも武士は腹を空かせど、高楊枝。

ファイティングポーズは崩さない。

 

このくそったれな最高の人生に

ワンツーパンチをお見舞いしてやる。

ぼこぼこに殴られて倒されても

何度だって立ち上がってみせる。

 

つらい日々も全部が笑いのネタさ。

どうか笑ってくれよ友人たちよ。

 

 

この突き出た腹には愛が詰まってるわけよ。

脳みそはいつだって最適解を求めているわけよ。

ハートはいつだって挫けないわけよ。

 

格好悪いって言われたって。

もう諦めろって言われたって。

このファイティングポーズは崩さない。

 

8月は夢花火 私の心は夏模様