ユウ、ヒロ、ナツの戯言

男3人による戯言、雑記、日誌を散文的に

系譜

山手線に乗車していた時の話


空いてはいないが混んでもおらず、丁度乗り合わせた皆が着席しているくらい。


隣り合わせた50代半ばくらいの紳士が携帯でぐっつりエロ画像を見てらっしゃった。


「こらこら、周りに女性がいないからといって羽目をはずすもんじゃないですよ。まぁまぁまぁ」


と状況を静観していた。


新宿に着き、乗り降りが。


中学2年くらいの少年二人組が乗り込んできた。


私の隣に紳士、その隣が端っこで一席空いていた。


1人の少年がその空いた席に着いた瞬間、紳士はすっと立ち上がり、あいている他の席に移り、2人の少年を並びで座らせてあげた。


「やるね、エロ紳士!」


私が感心したのも束の間、2人の少年は携帯でグラビア画像を見始めた。



脈々と続くエロの系譜。



父から子へ、子から孫へ。



鴬谷をすぎ、車内が閑散としたその時、私の検索履歴に



「おっぱい 夏の終わり」



が残ったのは言うまでもない。



誰もが自分の人生の主役なんだね。



【ヒロ】