おじさんがan・anを読み込んでモッテモテを目指すブログ⑦
オカヤイヅミ著『いいとしを』を読む
今回はananのcomicコーナーで紹介されていたオカヤイヅミ著『いいとしを』を読んでみた。
内容は、「42歳バツイチの男性が母親の死をきっかけに父親が一人暮らしをしている実家に戻り、父親と同居を始める」というもの。
僕は父との関係があまり良くない気がしているのだが、近々に実家に帰る用事があった為、父との接し方の参考になれば…と思い手に取ったのである。
タイムリーなテキストを提供してくれるとは、さすがanan。
『いいとしを』で描かれる主人公と自分は年齢も近いし、実家の場所(西東京市にある「保谷」という町)も近い。でも、描かれている父親は僕の父とは全く違う物静かな男性だった。僕の父はと言うと、、
・原付に乗って事故に遭い、骨折するも病院から脱走。腕のギブスを当時小学生の僕にのこぎりで切らせた。
・妹の結納の際、色々あってご主人の父親に罵声を浴びせた。
・田舎暮らしを始めた友達が持ってきてくれた自作の野菜をこき下ろし、その後色々あってその方から絶縁状が届いた。
・色々あって自らの墓の在処を知らない。
思い出すことと言えばこういったエピソードである。
何か会話の糸口を掴むために、ananで紹介されている素敵なものをおみやげに持っていこうかなと考えた。とんだハードコア親父であるが、僕に対して大島弓子先生や岩井俊二監督の作品の美しさを教えてくれたのもまた父だ。
こういうものが好きな一面も我が父にはあるはずだ。
けど結局手ぶらで行った。外した時、ほんとに意味わかんない状態になるから。
帰省した際やはり、父との会話は少なかった。
ただ、「ギャラクシークエスト」が最高の映画であるという点について二言三言の言葉を交わしただけだった。
ナツ